今日の試写会は、映画『THE MOON』完成披露試写会。
アメリカに次いで世界で2番目の有人月面着陸を目指して飛び立った韓国の宇宙船が、突然飛来した流星群によって大打撃を被り、船外活動をしていたクルー2名が死亡、船内には新人宇宙飛行士1名だけが取り残されるという事態が発生！
宇宙にただひとり残されたソヌは無事に生きて帰ることができるのか(？)という、韓国発のスペース・ディザスターもの。
冒頭から『ゼロ・グラビティ』と被り、ビジュアル的には既視感ありあり。
本作では、月着陸船に残されたソヌと、彼を救おうと地上で技術的に奮闘する韓国宇宙センターのジェグクの活躍、両面から描かれる。
この2人にはある因縁があり、そこが作品の精神的なメインテーマにもなってはいるのだが、
『ゼロ・グラビティ』があり得ない大ピンチを、あり得ない力技で乗り切る様子を勢いで見せてしまうのに対して、
本作では月着陸船の中にいるソヌと、地上の宇宙センターから見守るジェグクという室内でのやりとりが多く、変化に乏しい。
もちろん、降り注ぐ流星群や、予期せぬトラブルなど派手なCGによる特撮シーンも多いのだが、その割には同じようなピンチが何度も繰り返されるので、上映時間が長く感じる。
10年前の映画に勝ててない。残念！
全てを説明せずに、ある程度のところでスパッと編集してラストに持っていくとかした方が、ダレずによかったんじゃないかなぁ？
2人の主人公、ソヌはEXOのメンバーD.O.、ジェグクに『罪深き少年たち』のソル・ギョング。
ソヌが月面に降り立つシーンでは、アポロ11号の時の映像そっくりの月面に何だかニヤニヤ。かつて『カプリコン１』なんて名作があったが、新作で『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』なんてのもラインナップされてる。本当にアメリカは月に立ったの(？)、なんてことも改めて考えた。
