ハッキリ言って、一期よりも相当よくなっていた。
一期の主要グループはほとんど全員、いい子ちゃん過ぎたから展開がほぼ全部平坦だと感じたが、今回はどんどんカンフル剤をぶち込んでいくつもりなのかしら。
初>>続きを読む
意図的に画に奥行きを持たせない(役者は動かず、セットが動く)演出によって、偏屈な初老男の過去の出来事への執着と、今への不満をぶつくさ言ってるような短編。
エキセントリックな、ともすればTVのコントの>>続きを読む
多少忖度を混ぜ込んでも、エンツォ・フェラーリの人格がかなり終わっていることを包み隠せない。
そんな、功罪、毀誉褒貶が凄まじいエンツォ・フェラーリ個人と、50年代後半期の経営が結構傾いているフェラーリ社>>続きを読む
「カリオストロの城」制作の参考になったとも実しやかにささやかれてる、チェコスロヴァキアのダークファンタジー。
ヤン・シュヴァンクマイエルも協力したアニメーションのOPを経て始まると、昨今の映画とは何>>続きを読む
アニメーションとしての結構特異な描き方(3D…？)も新鮮だった、物作りに関する一時間ちょっとの話。
同じ月に公開の｢ルックバック｣とテーマの類似性ゆえに比較されることは多いだろうが、こちらも負けず劣ら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
｢どう言うことなの…｣に最終的に帰結するけど、思っていたよりは絶望的な終わり方をしなかった第三幕。
いや、初恋の相手が恩人の娘で、偽の弟で、本当の弟の記憶を上書きして自分を洗脳していた張本人だったアッ>>続きを読む
非常に淡々と、けれども脚色は大胆に。
実話に基づく荒唐無稽だけど勝算ありきで動いた結果が提示された映画。
今回結構、ぼんやりと観てしまったもんだから、この映画の良さを理解し切ることは出来ていなかったと>>続きを読む
何気に初めて観た小津安二郎作品。
松竹から東宝(宝塚)に招聘されて作った晩年期の作品だが、何だかゆったりと落ち着ける素敵な作品だった。
画角の絶妙さと作品全体がまとう空気感の独特さから、ヴェンダース>>続きを読む
主人公がクソ女系のアイドルものと言うことで、例によって初週には観なかったが、なかなか地元の映画館で終わらなかったから結局観た。
まぁ確かに、賛否が分かれる作品ではあるよな。
主人公の行動が終始打算の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作でこのシリーズには大分失望させられたから観るつもりはなかったのだが、困ったことに観始めたら随分面白かった。
予告時点では伏せられていたが、主人公は末期癌患者で既に皮下吸収の痛み止め以外は服用して>>続きを読む
フォロワーさんやSNSの評判何かでも賛否両論だったが結局観た。
期待値の風船は初週に観なかった時点で萎んでいたが、なるほどこれは絶賛する人と腐す人の意見、どっちも分かる。
凡庸な悪の気色悪さと“関心>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
誰かに脳を焼かれたつもりが、自身もまた誰かの脳を焼いていた。
この手の話がどんな風に着地するのか、大体読めていたから観に行くのが結構怖かった、そしてその予想通りの展開になったのだが、何故か観終わった後>>続きを読む
金ローの特別編集版(呂不韋などの続編で判明したキャストとかの描写を差し込んだバージョン)で鑑賞。
結構好きだった作品なので、実写版封切り時は結構不安もあったが、まだまだ漫画としての作風そのものが無鉄砲>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作｢フォー・ライフ｣の内容をほぼ忘れてしまったから観ないでおこうかとも思ったが、スコアの高さに釣られて観賞。
劇場CMでなぜ｢帰ってきた あぶない刑事｣とコラボしていたのかがよく分かる、｢いい齢した>>続きを読む
好きなように解釈すること、そしてその解釈を他者に押し付けないこと推奨の、ゆるゆりスピンオフ、大室家の後章。
実際に彼女がいる(そしてその彼女候補は三人いるが全員に怪しい点とアリバイがあり、憶測の域を>>続きを読む
ブリリアで見逃してしまった作品だったが、BS松竹東急がやってくれたので鑑賞。
復讐はしたいけどメチャクチャ恨んでるってわけでもない。
そんな、自分をリストラした元社長(会社も何度も倒産し、絶賛落ちぶれ>>続きを読む
小学校高学年くらいの時期に授業で観た記憶がある。
最も、授業でだから断片的にしか観れず、通しで観たことも今までなかった本作、今観ると平成に入ってから大分経つのに昭和の映画って感じが強く打ち出されている>>続きを読む
地味だがかなり真面目に作られたタイプの西部劇。
ロッキー・マウンテンと言う原題は味気ないけど、邦題はある意味ネタバレ気味(とは言え、ちゃんと観た上で決めたってのだけは分かる、かなりマシな部類の名邦題)>>続きを読む
新聞の人生相談に、第四の壁を突破して介入した時点で、名作の気風を感じたが、同時に着地する場所も分かった。
草笛光子さんの生誕九十年作品であると同時に、その草笛さんが昨年百歳を迎えて現在も存命の佐藤愛子>>続きを読む
リビングトリロジーを全部観た人にとってのボーナスステージのような映画。
短く、いつも通りの、縫い目が見えているような掌編の繋ぎ合わせ的作品だけど、随所に“粋さ”が随所に感じられる。
「愛おしき隣人」と>>続きを読む
黒沢清監督がフランスで製作したキャリア初期のVシネ的復讐映画のセルフリメイク。
これは正直、リメイク前のオリジナルを観ずに行った方がよかったかも…最終的に自分が抱いた感想はこうだった。
筋書きは、フ>>続きを読む
ジャンプ+で連載中の同名作品の、アニメ版の先行上映(1話から3話まで)。
テレビアニメの先行上映も最近めっきり増えたよなぁ、と思いつつ今回もやはり鑑賞。
マンガ版は少しだけ読んだ事はある程度の知識(ア>>続きを読む
まず主人公らは女子大生ではなく看護師。まぁそこはもういいよって観続けるうちに思えてくるくらいには、緩慢な演出に終始するホラー映画。
フランスの田舎を自転車で二人旅って日本人の感覚からしたらそもそもよく>>続きを読む
コロナ禍時代の、と言うより“現代の”、ドライで個人主義的な青春を描き出したギヨーム・ブラック監督の短編。
距離を取ることを必要とされるコロナ禍の中にあって、それとは別にもともとリンダが引っ越しの多い>>続きを読む
セルフリメイク版を今週末に観るので予習を兼ねて。
黒沢清監督のキャリア初期作品だが、ゾワゾワってなる感じはもうこの頃から健在(脚本は高橋洋で、黒沢は本作の脚本には携わっていないみたいだが)。
幼い娘>>続きを読む
この作品、四部作構成の割りに起承転結じゃなくって序破急で行くんだなってのが素直な感想である。
まだロゼの作戦がほぼ全部上手く行く、一作目と合わせて“序”にあたる第二幕。
初見殺し、と言っていい一作目>>続きを読む
「まわり道」は未だ観ていないけど、ヴェンダース初期キャリアのロードムービー三部作の最終章、今日観た。
ヴェンダースって監督は、自分は武術家のような人だなって思っている。
過去作を観るほどに後発、最新>>続きを読む
本作が公開された時は、さすがに「帰ってきた」が作られるとはつゆほども思っていなかったし、シリーズ途中まで履修していたのだって、これで完結地点が見えるからってのもあった。
最良ではないにしろ、刑事として>>続きを読む
作者も含めて色々とパンクな、きらら発、覇権アニメの劇場総集編作品。
自分はリアタイでは追わずに、去年の11月にゲオでレンタルして一気見したクチ(実は最終回だけ、一気見以前にヘルニアで入院してた時に病>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
基本的に、両作品を読んでいる人にターゲットを絞った、お祭り映画感の拭えない作品ではある。
だがこう言うのでいいんだよこう言うので。
匂わせだけしてくれれば、あとはこっちの脳内で補完できるから。
実を>>続きを読む
自殺するに至った若妻の行動・心理を、紐解いているようで紐解いていない。
基本的に夫の一方通行のまま話が進む、ドストエフスキーの短編を翻案した作品。
いかにもブレッソン、とでも言った淡々としていて、誰>>続きを読む
人知が及ばないと自分の目には映るのに、ひどく俗悪で、ブニュエルと、それからカリエールの変態性のみが発露したようなとにかくひっどい映画。
ブニュエルのようなモノホンの変態だからこそ駄作にならずに済んでい>>続きを読む
今日の締めコレかぁ……ルパンのテレビスペシャルっていっつも大体こんな感じだけど、ハッキリ言ってその中でも微妙な出来の作品ではあると思う。
ハッタリの効いたファンタジー要素(住職の武術とか、チンギス・>>続きを読む
初週に観なかった理由は、コードギアスの逡巡と違って、単純に「怖気付いた」から。
だってあの終わり方から万人が納得するような終わり方なんてもう無理じゃん。
冒頭から侵略者の虐殺(PG-12相当。親子連>>続きを読む
コードギアスシリーズには、テレビアニメ版の結末に大層失望してR2以降全く追っていないので、本作も観るつもりはなく逡巡してはいたが、まぁ何やかんやと結局観た(こういうシリーズものは、一本観たら結局全部観>>続きを読む
何かが起きそう…と言うか実際に何かが起きていることはぼんやりと知覚できるが、それが何なのか、と言うのは観る者の想像に委ねるツァイ・ミンリャン監督作。
閉館日の映画館で、雨の降る夜にキン・フー監督の武>>続きを読む
