はい、安定の東野圭吾クオリティ。
『マスカレードホテル』という無理有りすぎクソ小説はあまりにも有名ですが、
あのさ、なんでこの人の小説人気なの？なんでこんな映画化されるの？
割りとガバガバじゃない？
純粋に面白いのガリレオシリーズだけじゃない？
とりあえず、しげくんの演技凄い。
この人『溺れるナイフ』でも光ってたけど、今回も凄い。
おかっぱとバチバチなのおもろいし、
西野七瀬絡みで「当たるなや！」ってキレ散らかすところとか、
最後の舞台での「ちょっとそれ…泣いちゃうかもです」とか、なんか言い方とか間が上手いんよなぁ。
ストーリーとしてはクソ。
東野圭吾としては、「三重構造でした〜！(バーン!)」ってドヤ顔で話作ってたんだろうけど、
見てる側からしたら「で？」なんよ。
「まさかこんな見え透いたやっすい真相で終わらんよな…？大丈夫よな…？え、舞台化したら意外やとでも思ってる…？頼むぞ…頼むぞ…終わりかよおおおおお！！！！！」ってなる。
それよりも、
せっかく「役者が集まってる」って設定にしてるんだから、
「殺人事件を舞台にして、ほんまに殺人が起きてるのか演出なのか、疑心暗鬼になりながらも芝居を続ける」って感じにしてくれませんかね。
「疑心暗鬼に演技する」って部分がなくて、なんかオドオドドタバタしてるだけだから、
ただ単純に「密室に集められたら殺人事件が起きました」になってしまってるんよ。
目新しさがないんよ。
いや、間宮とかゼクシィが演技打ってたのは分かるよ？
分かるけど、前提として「オーディション」だからね？
お前ら終始狼狽えてるだけじゃん、と。
車椅子女もさ、
流石に「殺したい」は逆恨みが過ぎないか？
そりゃ三人(というかゼクシィ一人の責任だけど)も悪いけどさ、
会いに来た動機は純粋に励ましだろ？
それを不貞腐れて酷い扱いしてさ、
元を辿ればお前のせいじゃね？
それで殺人実行しようとして
間宮が引き受けてくれることになっても後ろめたさなんてなくて、
こいつヤバすぎだろ。
最後のしげくんの推理発表会、
ゼクシィとか西野七瀬とか棒立ちのままで笑えるwww
ほんでそこからの車椅子女の台詞が妙に棒読みになったな、とか思ってたら
そのままシームレスに舞台に転化。
なるほど、と思ったのも束の間、
間宮とか他の連中は舞台上でも「普通の芝居」なんよ笑
なんで車椅子女一人だけ「舞台用の芝居」になってるねん。
たぶん「車椅子女の独白〜舞台化」をしたかっただけで、他の整合性考えてないんよね。
ちょいちょい挟み込まれる監視カメラの映像とか、平面化したそれぞれの部屋とか、
まーったく機能してない。
中途半端に「映像で見せるだけ」の雪のシーンなんて何の意味があった？？
「舞台」との連続性を意識したのかもやけど、
意義のない「なんとなくそれっぽい」だけの演出なら、頼むから辞めてくれ。ダサすぎる。
「殺人が起きているかもしれない異常空間で芝居を続ける異常人間」
これが描けてたらなぁ、と思いました！
