もちろん私は移民が多く住むパリ郊外の住民ではないが、ここで起きている状況はリアルで、この作品には緊張感が常に走っていた
中身に触れています
移民という立場の生活の理不尽さ。自分たちは侮辱されていると感じている。移民３世になっても解消する手立てが見えてこない
怒りを押し込めてもあふれ返ってくる、相手を傷つけたいなんて思っていないが、自分の怒りが回り続けて破裂しそうになる。ここに限らず、一線を超える瞬間だろう
でもやはり怒りを制御できなくなったら負け
アビーは批判や文句を止め、この怒りを政治に関わるという形に変えていく
ブラズが自分の怒りをコントロール出来ない姿は、市長の対話無視とも重なる
市長の責任と市民の安全を守るためにの、法令遵守 警察動員していく姿勢。一理あるし火の扱いは止めさせるべき⚠️けれどこの複雑になった多種多様な社会を一括りには解決できない
また、家族を一番大切にする気持ちは市長もブラズも移民出身の副市長も誰もが一緒で、宗教が違ったって誰もがクリスマスイブを楽しもうと思っている
獣同士ではないのだから、考えを寄せる 一歩引く解決方も探れるはずなのだが…何処もかしこもこれが出来ないから揉めるんだ😑
黙していれば団地が巨大な棺と化していく
移民社会の国でこの作品を観た人にとっては、考えてはまた考えまた考えるサンドバッグのような映画ではないだろうか
