フロリダ州のとある島。警察に追われる麻薬の密売人が、沼地に大量の麻薬を落としてしまう。巨大なワニがそれを食べてしまい、暴走状態となり見境なく人間を襲い始める…というストーリー。
我等がアサイラムがラリックマこと「コカイン・ベア」に便乗して製作した薬物アニパニです。
父親のウィリアムズ保安官からの要請を受けた麻薬捜査官のダンテは、キメたせいで何故か巨大化したワニから町を守るため、父親やワニの専門家ビスロ、元カノアナと共に戦いを挑む、という内容です。
保安官らの捜査を受けて逃げようとした麻薬の売人が、沼に麻薬を落としてそれを喰ってしまったワニに食われる冒頭からテンポよく進んでいきます。
ワニのCGはアサイラムの中では良い方じゃないでしょうか。ガンギマってからは馬みたいにパカパカ飛び跳ねて移動しながら人喰いまくってくれますし、売人追い掛けて電波塔に上って倒壊させたりと景気良い暴れっぷり見せてくれますね。デスロールを発揮しなかったのは残念。捕食シーンもバンバン見せてくれますが、流血量は多めだけどチープなCG何でグロ度は低めです。
ストーリー展開は「ジョーズ」の様なモンスター映画のテンプレに麻薬捜査官組み合わせただけのアッサリした薄い物ですが、「パレードが開かれる前にワニ何とかしろ！」と主人公達に言うパニック映画名物の悪徳市長が、バーで飲みながら「島の為を思って色々やったんだけどな…」と愚痴った後、ヤケクソになって単身アサルトライフル持ってワニに突撃するのはちょっとテンプレとは違う展開で印象には残ります。後、ダンテ達が麻薬製造工場突き止めるために売人に接触する為に潜入したパーティで屈強な大男とビンタ勝負させられるシーンは意味不明すぎて笑った(笑)後、お色気シーンは序盤の方でビキニギャルが数人出てくるくらいですね。
登場人物の個性も立ってたんじゃないでしょうか。上記の市長と、アナの父親でチョイ天然っぽい元軍人のグレイディが特に印象に残ったかな。
麻薬製造工場での戦いは、「あの距離でしかも地下でRPG撃ったら主人公達も死ぬだろ」とツッコみましたが、一段落ついたと思ったら…というその後の展開はもっと大きなツッコミ所あったな(笑)流石にあんなにきれいに原型止めた脱皮は無いだろ(笑)しかも爆発してたのに皮も本体も無傷だし。その後のパレード乱入のパニック描写は短いけど、アサイラムにしてはスケール大きめではありますね。最後も結局は爆発オチだけど、花火だから花火の音が響き渡るのはパレードっぽくて良かったです(笑)
ラストのオチも安定したものですね(笑)
アサイラム製作のワニ映画としては満足度高めの作品ではないでしょうか。
