「パンプキンヘッド2」や「ブラッド・エンジェル」のジェフ・バー監督によるSFパニックです。
突如発生した謎の竜巻群から難を逃れたジャドと娘ケリー。ケリーは頻発する竜巻と偶然受け取った奇妙な無線信号の不思議な関係に気付く。竜巻研究家のゲイルはケリーの住む町に調査に訪れるが…というストーリーになっています。
このタイトルから竜巻の中からエイリアンが飛び出してきそうですが、エイリアンと言ってもエネルギー体の様なもので、姿としては電気のような光を放つ竜巻という感じで、ディザスターパニックと言っていい内容でしたね。一応、竜巻から触手みたいなの伸ばして人を捕えて呑み込んだりしますが。最初は牧場襲ったり田舎町壊滅させたりしますが、黄斑ではシカゴに襲来したのはTVムービーとしては風呂敷拡げた方かな。まあ、走行中の列車巻き上げたりするくらいで、都市を破壊するシーンなかったのはTVムービーの限界か。バスの前に現れてバスから逃げ出した乗客を次々捕まえていくシーンはちょっと面白かったですね。
ストーリーとしては、ジェフ・フェイヒー演じる頑固で学のない親父と娘の対立や、カリ・ウーラー演じる気象学者がこの親子と協力し、この竜巻を追う自称FBIの黒服の男達に妨害されたりしながら竜巻止めようとすったもんだするベタな展開です。ドラマの方に重点置いた作りだけど、ドラマも面白味が無いのは辛いですね。
恐らくMIBであろう黒服の男達の妨害の方が竜巻よりも比重置かれてる気もしますが、これもそんな過激な事というか、一応、主人公の娘誘拐しようとしたりするけど、すぐ逃げられたりヌルイんですよね。リーダーのアームストロングが保安官スタンガンで気絶させたのも何の意味があったのか分からないし。
終盤、エイリアン竜巻への対抗策が失敗に終わってからアームストロング達が急激にションボリ自信なくすのは笑っちゃった(笑)その後主人公の娘ケリーの対抗策に協力して共に立ち向かっていく展開は良かったですね。
というか、ケリーが解決したようなものですね。主人公も竜巻が吹き荒れる中発電機に給油しに行ったりはしたけど。アームストロングさん改心して保安官捨て身で助けに行ったのに、保安官にも生き残った部下にも悼まれてないの気の毒すぎる(笑)
終盤、三つも竜巻が出現した時は「おお！」とテンション上がりかけましたが、建物が壊れたり被害が出る事もなくアッサリ解決したのは腰砕け。
基本的には可もなく不可もない出来のTVムービーという感じですね。ベテラン監督が手掛けて入るので、この手の作品見慣れてる人ならまあ、暇潰しにはなるんじゃないでしょうか。
