オープン前日の脱サラカレー屋を舞台としたナンセンス・ドタバタ・コメディ。クドい人間が次々に登場し、且つテンポも悪く、面白くなり切らないうちに話が飛躍して結局収拾がついていない。ラストのスタントアクター>>続きを読む
シリーズ完結となる第5作。戦後のドサクサ期から高度経済成長成った時代までを一気に駆け抜ける感のあるシリーズ。全作品、ラストは原爆ドームの映像だがもう本作ではすでに「戦後」は感じられない。1973、74>>続きを読む
シリーズ４作目。小林旭初登場。文太と敵対する役どころながら筋の通った渋い奴。
親ガチャでもないが、狡猾で情に薄い「親」を持ったヤクザの悲哀。シリーズに一貫しているが、ヒットマンはもっと近づいてから撃た>>続きを読む
シリーズ３作目。同年にここまで３本が撮られたというハイペース。本作から役者の使い回しが始まり、第一作で死んだ人間が別の名前で登場する。前の２作に比して人間関係が格段に複雑化しているため些か混乱する。>>続きを読む
ある盲導犬の一生を淡々と描いた作品。ミスチルの歌にこんな名前の犬を唄ったものがあったからてっきり挿入曲かと思って本作を観たが、曲は愛犬クルでまるで無関係だった。
犬や猫との死別は見ていられない。
出来好きのお話。でも映画はそのぐらいで良い。この映画の本当の主役は画面に映らないところで馬に「演技を付けて」いたであろう調教師だろう。
『戦火の馬』は如何にもでダサい。原題通り『軍馬』で良い。
厄介な持病によって生きづらい思いをしている２人が、持病を持つが故に対等に助け合い、やがて社会ともうまく折り合いをつけていく。悪い人、嫌な人が出てこないのがいい。世の中そんなに捨てたもんじゃない、という>>続きを読む
生温いにも程がある。タイムリープものはそれだけでマイナス20ポイントなのに、現代の価値観だけで時代物を描くことで更にマイナス。敵将に死以上の恥辱を与えておいてそれが「貸し」になるというあり得ない感覚。
メンターものの感動系かと思った。山田洋次の『学校』までは無理だとしても下らなすぎる。ドタバタが煩いしジョークも面白くない。主人公にまるで好感が持てない。駄作。
実際にあった痛ましい事件とは違う結末のフィクション。あまりに救いがなさ過ぎるということだったのかも知れないが、ありのままに描くべきでなかったか。
普通に生きている人が、予想もしていなかった成り行きで仕>>続きを読む
マーク・ウォールバーグで釣るだけのB級アクション映画。半月後にはストーリーはおろか、観たことすら忘れる類。銃を突きつけながら能書きたれてる間に反撃したりされたりというのはいい加減やめてほしい。
色恋に始まり色恋に終わるぬるい部活ドラマ完結。広瀬すずが鼻につく（共感できない）のと奇妙なイントネーション（どこの方言をイメージしているのか知らないがあれは要るのか？）が煩わしいシリーズであった。
50〜60年代にニューヨークの一角にあったロフトとそこに集まるジャズメン。その様子を、同居するカメラマン、ユージン・スミスがなぜかテープレコーダーで記録していた。映画『MINAMATA』ではジョニー・>>続きを読む
随所にイラッとくる、温い青春ドラマ第二弾。松岡茉優の髪がきれいなのとジャージ姿ながらスタイルが良いのとだけが好印象として残る作品。
主人公のキャラクターもブラックなジョークも面白いのだが途中ダレ過ぎ。実際の時間よりも長く感じる。
『グラン・トリノ』のリメイクと言ったお話。前半の、哀しい予感を孕んだストーリーが悲劇へと落ちていくのが海外プラントだったのは物語として残念。次元が変わってしまった。
『ダウントン・アビー』シリーズの伯爵のイメージ定着を嫌ってか、ヒュー・ボネヴィルがサイコパス役に挑戦。押し入った屋敷にどんな恐ろしいものが待っているのかと思ったが肩透かし。ラストシーンも無理があり過ぎ>>続きを読む
「自助・共助・公助」と嘯く棄民政策の行きつくところ。
長澤まさみ扮する検事の「自分勝手で身勝手な犯罪」という言葉の薄っぺらさと松山ケンイチ扮する殺人介護士の言葉の重み。国家が自己責任の名のもとに国民を>>続きを読む
SNSを使った少女への性的虐待のリアルを捉えたドキュメンタリー。多くの性的犯罪者が登場するが、問題は、本編を観る我々も含めて、それが重大な罪であるという認識に欠けることだろう。
カナダに住む中国系一家が主役のディズニーの様変わりを感じさせる作品。一族の宿命で突如レッサーパンダに変身してしまうという一見荒唐無稽なストーリーだが、このレッサーパンダは、自分の個性から性的嗜好等まで>>続きを読む
面白かった。先の展開が読めないストーリーで、緊張感を保ったまま最後まで観られた。普段佐々木蔵之助同様、型に嵌まったオーバーな演技しかできない内野聖陽も、本作では内野臭を抑えて好演していた。
ただ、芸能>>続きを読む
無垢な男テオの存在に救われる人々。ちょっと難解。それにしてもどういう基準でこれをコメディと分類するのだろう。そしてなぜ『孤独のススメ』？真逆だろう。
若い女性のあるあるだけで構成されたお話だが普通に笑える。ところどころ出演者たちも素で笑っている。
普段のガールズトークの調子で演じているように見えるが、そのように自然に見せている彼女たちの実力は大した>>続きを読む
まだ幼い最愛の息子を残して死ぬ父親の辛さが胸に痛いが、テーマは、残された子どもが育つ家庭を、責任の取れない自分が選択・決断するということ。生まれてくる子どもは親を選べない。だから諦めもつく。しかしそれ>>続きを読む
芸術的価値はほぼゼロ。本作品自体がゴシップ。ここに描かれているエピソードのどこまでが本当でどこからが嘘なのか、製作意図が那辺にあるのか判らないから非常にモヤモヤしたものが残る。ブレアとチャールズは良く>>続きを読む
犬たちと暮らし、犬と心を通わせた信仰心厚い男の数奇な人生。神は人に愛されないこの男に犬を送った。
岩井俊二の『ラブレター』へのオマージュ溢れる作品。すっかり大人になった清原果耶が日本代表として安定の好演。
日本にこんな世界があったのか？「それらしさ」を狙っているのだが観ている側が恥ずかしくなる。こんな作品が、過去に撮られた「若気の過ち」ではなく、新しく作られていることに驚く。
無茶苦茶なお話。男性だって香水つけてるだろうし、目が見えない分他の感覚が敏感になる盲人が気づかないわけはないと思うのだが…。ことほど左様に作り手に都合の良い展開に終止する。久石譲の音楽が明らかに浮いて>>続きを読む
描かれている時代がところどころ判らなくなるのとリアリティに欠けるという面はあるがお話としてはよくできている。3人の主要登場人物に今ひとつ好感が持てないが、それなりに惹き込まれる。
一話目はまあこんなものだろう。
演技については高校生役にも子役にももっと高いものを求めるべき。
主人公がスパイでもFBIでもなく国連職員という点がユニークで、それ以外は退屈な作品。中国の描かれ方が今と違って面白い。今はアメリカのほうが落ち目だから今撮ったら全く違う話になるだろう。中国大使館前の抗>>続きを読む
ジブリには珍しいリアル青春もの。この路線でもっと作って欲しかった。高橋一生、こんな声だったんだ。
下らないナンセンスコメディのようでいて、実は心理学に基づいた（のであろう）為になるお話。一つ一つのエピソードが実は関係しあっているのが見事。なるほどクドカンであった。
