原作は長編小説とのこと。2時間弱の作品なので、駆け足気味になるのでは？と先入観を抱いていたが、描くべきところはじっくりと描かれており、観応えのある作品だった。
エッガーは8歳で孤児となり、預けられた>>続きを読む
ラブコメの全盛期って1990〜2000年代位だったと思うが、いつの間にか飽きられ、気が付いたら殆ど製作されない状態になっていた。でも完全に無くなってしまうと、それはそれで淋しい。そんな人々の切望に応え>>続きを読む
独特のセンスある映像と、アデルの楽曲から入るオープニングに期待が膨らんだが、次第に失速して行くのを感じた。
スターの座に上り詰めたものの、あるスキャンダルから徐々に精神が摩耗し、自分を見失って行く若>>続きを読む
野木亜紀子脚本という事で期待を込めて映画館へと。残念ながら、全体的に薄味に感じてしまった(映画だと描き切れない？)。犯人の動機は分からないでもないが、赤の他人を巻き込んだ犯行には胸糞悪さを感じる。せめ>>続きを読む
配信終了とのことで駆け込み鑑賞。
内容は題名そのまま(笑)。3人のしっかり者の妹達が、おバカな兄貴に翻弄されながらも、どこか憎めない彼を何だかんだで許してしまうという、ゆる〜いファミリーコメディ。時折>>続きを読む
フランス中央部の村ウーシュに位置するレストラン「トロワグロ」を描いたドキュメンタリー。先ず、印象派の絵画のようなロケーションにうっとり。映画「デリシュ！」では、フランス革命で失業した宮廷料理人がパリ郊>>続きを読む
余りにも長いので躊躇していたが、先日観た「ローマに消えた男」で気になっていたトニ・セルヴィッロが出演との事で、意を決して映画館へと足を運んだ。イタリアの政治状況は、恐らく大抵の日本人にとっては馴染みが>>続きを読む
南イタリアの老舗パスタ会社の次男トンマーゾは、1人ローマに暮らし作家を目指している。彼はゲイである事を告げる為に実家に帰るが、何と兄もゲイであることが分かり、告白するタイミングを失う。そこから生じる悲>>続きを読む
87分の1とは鉄道模型の縮尺。ダニエル(モーガン・フリーマン)が作る鉄道模型には、彼の理想の生き方が凝縮されている。しかし現実は……。原題は’A Good Person’だが、邦題も悪く無いと思う。>>続きを読む
ある理由によりクラスメート達から弾かれているブルー、ロレンツォ、アントニオの16歳の男女高校生。そんなはみ出し者同士の間に次第に友情が芽生えて行く。ゲイのロレンツォは明るく前向きな性格で、2人を新しい>>続きを読む
アーサーは説明書きにあるような考古学愛好家には全く見えない。かと言って墓泥棒で一攫千金を夢見ている訳でも無さそう。罪悪感を抱きながらも生活の為に日銭を稼ぐ無為に生きる人という印象。話の展開は幾分冗長だ>>続きを読む
改めて調べてみると、個人的に好きな作品にはMIRAMAX製作のものが結構含まれる。この事は凄くショックだった。ワインスタインは映画業界で絶対的な権力を握った事で、腐った本質を露わにしたのだろう。セクハ>>続きを読む
ボレロ誕生秘話。ロシアの女性舞踏家イダにバレエ音楽作曲を依頼されるも、スランプに陥ったラヴェルは、全く作曲出来ない。観客としては、完成までの長い生みの苦しみに付き合わされるのが結構しんどい。漸く完成し>>続きを読む
余命僅かの癌を宣告されたバンジャマン。あまりの突然の出来事に、自分は何も成し遂げていないと、悔しそうに何度も呟く。39歳であれば当然だと思う。俳優養成学校の教師をする彼は、生徒たちに「別れ」や「死」を>>続きを読む
この21世紀に、女性たちの置かれた境遇が余りにも酷すぎて、憤りを覚えながら鑑賞。彼女たちが属するのは、キリスト教の極端に偏った教義を持つコミュニティ。男性超優位団体であって、女性はほぼ奴隷である。先ず>>続きを読む
女一人男二人のしょうもない恋愛ゲームを延々と見せ付けられるが、時系列が行ったり来たりなので意外と飽きない。ゼンデイヤも魅力的。更には、場面の盛り上がりで流れて来るビートが炸裂するBGMが何気に心地良い>>続きを読む
原題はExperimenter。邦題が酷過ぎる。アイヒマンの後継者って一体……。
閉鎖的な状況に於ける服従実験の事は初めて知った。どこでこの実験を行っても、服従するのは約65%との事。異なる人種でも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
イタリア野党第一党の党首エンリコが突然失踪。党は重要な局面に立っており、側近のアンドレアは、苦肉の策としてエンリコの双子の弟ジョヴァンニに代役を依頼する。真面目で思い詰めやすいエンリコに対して、ジョヴ>>続きを読む
一世を風靡した歌姫の最期が悲し過ぎた。クズな夫は自身で選んだにしても、父親の支配と搾取は尋常では無かった。本来は守るはずの親が、最後まで子を利用し苦しめるなんて！最初は歌唱の為に使用していた薬物の量が>>続きを読む
人類初のアポロ11号月面着陸成功の裏に隠された、ある事実を描くフィクション。いや、もしかしてあの件は実話だったりして？(笑)
政府の極秘任務担当官からスカウトされた敏腕広告ウーマンであるケリーが、広>>続きを読む
人間は裏切る、信頼できるのは犬だけだと言いながらも、ダグラスはとても心優しい人物である。自分を置いて出て行った母親を恨まない。街の人間がギャングに苦しめられれば助ける。しかし、これがきっかけで窮地に追>>続きを読む
複数の男女の恋愛模様が描かれるが、不倫あり三角関係ありでかなり複雑。普通に考えてドロドロしそうなものだが、そこはお洒落なおフランス映画、淡々と話が進み、最後は綺麗に纏まる。それはひとえに、登場人物の一>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
女優エリザベスとしては当初は、世間を賑わせたスキャンダラスな女性に対する興味と、純粋に役作りの為だったと思うが、グレイシーという人物を知れば知る程、エリザベスの執着の度合いが増して行く様が面白い。>>続きを読む
オースティンの作品群から6作品を選び、読書会を催す事になった女性5人。残りの1人を探す事になったが、メンバーのジョスリンが、偶然会った若い男グリッグを仲間に引き入れる。グリッグは一目でジョスリンに恋を>>続きを読む
1977年製作とのことだが、同じくスラッシャー系のヒッチコックの名作「サイコ」(1960)には遠く及ばない。でも黄色いレインコートと不気味な仮面を使ったミスリードには、見事にしてやられた。ミステリー要>>続きを読む
連続猟奇殺人の場所はモーテルだったりキャンプ場だったり、アメリカなら人目につかない場所は幾らでもありそう。今回は老夫婦が営む農場が舞台。よくあるパターンで、思ったよりグロくは無かった。しかしパール婆ち>>続きを読む
登場の時点からシャーリイの毒々しさが際立つ。ここから4人の奇妙で不穏な人間関係が始まる。全編に流れるBGMとしての不協和音と、時折ブレる彼らの表情のアップの映像が、観る者に不快感を持って迫って来る。で>>続きを読む
大人のファンタジー？そんな訳ないよね(笑)と思っていたら案の定。それどころか闇の世界が関与。それでも終わり良ければ全て良し！
何と言っても、漁師の子供役のアニーが利発で可愛い。それとオンディーヌが魅>>続きを読む
如何にも90年代のラブコメだな〜というのが率直な感想。誤解や行き違いが何度も生じ、そこからすったもんだの末、主役2人が結ばれるという王道パターン。昔観た記憶があるけれど、ストーリーが全く思い出せなかっ>>続きを読む
最初から最後まで、陪審員室という密室で話が展開する。しかし飽きる事は無かった。脚本が面白ければ、低予算でも映画が撮れる典型だと思う。
それにしても、陪審員のメンバーで判決が決まってしまうことの恐ろし>>続きを読む
自閉症の妹と麻薬密売人の姉が、祖母の死により一緒に暮らす事になる。長く離れ離れになっていた為、妹に手を焼く姉。でも親身な隣人の手助けで、自暴自棄気味だった姉は確実に変わって行く。
彼女たちの心情が、>>続きを読む
ヴァンパイアものと言っても、色々な法則がある様だ。本作では、永遠の生を手にするのは、'同盟'による審判で認められた者だけ。それも男性だけというルールがある。その中で特例で認められたクララだが、逸脱行為>>続きを読む
ハリウッドにおける映画音楽の歴史と、楽曲作りの裏話を描いたドキュメンタリー。ジョン・ウイリアムズの比重が大きい。確かに耳に馴染んだ名曲ばかりだが、SFが苦手で「スター・ウォーズ」や「ET」さえ観ていな>>続きを読む
豪華な俳優陣の割には小粒なミステリーという印象。その中で、ルーニー・マーラの演技が光る。
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ジュード・ロウ扮する精神科医はイギリス出身だが、どうしてアメリカへ？と>>続きを読む
まず、ウィレム・デフォーの容貌がゴッホの自画像に激似で驚く！
物語はゴッホのアルル時代がメイン。自然の色合いと光が美しく、映像がゴッホの描く絵画そのもの。アルル時代の作品が最も多い事から、如何に彼が>>続きを読む
世間の評判がいいので敢えて前情報を入れずに映画館へと。ハートフルコメディぐらいに思っていたが、これが中々、心にずっしりと来る作品だった。
前半はドタバタ要素が多く多少物足りなさを感じたものの、ボスト>>続きを読む
