【中日エンタメ・エクスプレス】

　●「北京日本映画展」開催中　『三度目の殺人』是枝裕和＆広瀬すずが訪中

　「2017日本映画展」が11月25日から12月10日まで北京で開催されています。今年4月に北京国際映画祭の一環として開催された「日本映画週間」に続き、日本映画を集中的に紹介する専門イベントが北京で開かれるのは今年2回目です。この映画展には『三度目の殺人（中国題：第三次的殺人）』(2017)や『溺れるナイフ（中国題：溺水小刀）』(2016)、『ちはやふる（中国題：花牌情縁）』(2016)、『貞子vs伽椰子（中国題同）』(2016)、『心が叫びたがってるんだ（中国題：心霊想要大声呼喊）』(2017)、『花戦さ（中国題：花戦）』（2017）、『マイマイ新子と千年の魔法（中国題：空想新子与千年的魔法）』（2009）、『追憶（中国題同）』(2017)、『きみの声をとどけたい（中国題：想要伝達你的声音）』(2017)、『彼女がその名を知らない鳥たち（中国題：她不知道名字的那些鳥児）』(2017)といった話題の新作が相次いで登場しました。『三度目の殺人』でメガホンを取った是枝裕和監督と、同作で主演を務めた若手女優の広瀬すずが映画展の開催に合わせて訪中しました。是枝監督作品への広瀬すずの出演は、2015年の『海街diary』以来、2度目です。

　●呉宇森新作のプレミア上映会、福山雅治と張涵予が歌でも夢の競演　

　呉宇森（ジョン・ウー）監督が手がける最新作『追捕 MANHUNT』のプレミア上映会がこのほど北京で行われ、呉宇森（ジョン・ウー）監督をはじめ、主演の福山雅治、張涵予（チャン・ハンユー）、戚薇（ステフィ・チー）、桜庭ななみら中日の人気スターがそろって登場しました。今作は呉宇森監督が日本の名優、高倉健の代表作『君よ憤怒の河を渉れ』（1976）をリメイクしたもの。1976年版映画は中国でも大ヒットしたため、この中日リメイクへの期待は公開前から高まっていました。プレミア上映会では、監督と主演たちが映画撮影のエピソードを語ったほか、福山雅治が弾くギターに合わせて張涵予（チャン・ハンユー）が1976年版映画の主題歌「杜丘の歌」を熱唱し、来場者のなつかしい記憶を呼び覚ましました。

上海でのファンミーティングに登場した岩井俊二監督

　●『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』、12月1日に中国公開決定、岩井俊二監督が訪中。

　2017年8月18日に日本で公開されたアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』が「煙花」の中国題で12月1日から中国で公開されることが決まりました。この作品は、中国でもよく知られている岩井俊二監督の1993年のテレビドラマ作品が原作。中国公開に合わせて岩井監督が11月26日に中国を訪れました。岩井監督がアニメ映画のキャンペーンのために海外訪問したのは今回が初めてだそうです。1993年のテレビドラマ作品は、岩井監督が自身の作品の中で「一番よいもの」と語るほどの作品で、監督本人も同作のアニメ化を積極的に進めてきました。

　（ミン・イヒョウ、謙）