【CRI時評】ますます多くの「初発表」「初公開」「初出展」が輸入博に狙いを定める理由

　未来感たっぷりな産業メタバースの活用事例、素人を秒で熟練工に変える魔法のペンチ、ワンクリックで精確に病巣を取り除く放射線治療技法HyperArc……。「世界初発表」「アジア初公開」「中国初出展」の新製品が集中的に登場する第5回中国国際輸入博覧会（輸入博）は、来場者に全く新しい体験をもたらし、グローバルなイノベーションやインスピレーションを呼び起こし、各国企業がイノベーションのチャンスを共有するプラットフォームとなっている。

　2018年の第1回開催以来、世界の輸入博ファンはますます増えている。イノベーションが強大な吸引力だ。統計によると、過去4回の輸入博で発表された新製品、新技術、新サービスは計1500件を超えている。今年の輸入博では発表イベントが94回開催され、発表される新製品は計170余に上る。新製品発表会の数は前回比約50%増、発表される製品の数は同約40%増だ。

　なぜますます多くの「初発表」「初公開」「初出展」が輸入博に狙いを定めているのか。

　中国は14億の人口と4億余の中間所得層を擁している。多国籍企業は輸入博を通じて、新技術を展示して中国に根を下ろし、出展者から投資家へと変わり、中国という超大規模市場で、イノベーションの成果を投入する最良の場所を見つけ出している。今回の輸入博で、中国は「各国や各方面が中国という大市場のチャンスを共有するよう後押しし、さらに多くの多国籍企業が利益を享受できるようにする」と約束した。

　事実、輸入博自身が一種のイノベーションであり、中国のイノベーション駆動型発展戦略の成功の証しだ。世界知的所有権機関（WIPO）のグローバル・イノベーション・インデックスで、中国の順位は、2012年の34位から2022年の11位まで上昇している。その背景にあるのが、中国のビジネス環境の持続的な改善と質の高い発展の不断の推進だ。

　輸入博は、中国の高水準対外開放拡大の窓だ。中国は、各国や各方面が制度型開放のチャンスを共有するのを後押しすると約束し、外国企業に「安心」を与えた。

　開放は協力を促す。輸入博は第1回開催から5年を迎え、すでに国際経済貿易協力を後押しする「加速装置」となっている。

　イノベーションは未来を勝ち取る。輸入博に登場する新製品一つ一つが、新たなビジネスチャンス、新たな生産の原動力、新たなライフスタイルを代表している。ますます多くの「初発表」「初公開」「初出展」を前にその場を去るの惜しむ人々が目にするのは、協力のチャンスだけではなく、さらに素晴らしい未来だ。（CRI論説員）